治療について

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オシャレの国フランスでも、理論の国ドイツでも、東洋医学から生まれた鍼灸治療は、人々の健康に貢献しています。

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東洋医学の古典・黄帝内径(素問・霊枢)の中で「気血不和なれば百病を生ず」と述べられ、病は「気血の変調」からはじまるとさています。当院の鍼灸治療は、経絡上の乱れた気の有余・不足を調節し不良なものは消去して、臓腑の働きを調え血流と水分代謝を改善すると同時に、臍下丹田(腎間三焦の陽気)に生気を満たし発動させ、肉体維持の根元である潜在的生命力を高め、諸症状を治めます。

鍼灸治療の効果

関節の痛み(神経症状)を緩和させる作用、神経性・アレルギー性の病(自律神経・ホルモンの異常による病)、体の機能失調から治癒力が弱って発生してる病、老化症状の予防・緩和(初老期はより効果が高い)など。

 

古典医学から学ぶ  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〇 素問・霊枢・難経では、殷の時代からはじまって春秋戦国時代から漢の初めに発達し、易経や九星学の原理でもある「陰陽五行の思想」(陰陽の双極原理と五行の相生相剋論)をもとに、万古を貫いて変わらぬ「不変の真理」を諭し、大宇宙と小宇宙(人体)との深いつながりから医道の原理法則を述べています。素問に『これを数えて十とすべし、これを推して百とすべし、これを数えて千とすべし、これを推して万とすべし、万の大いなることあげて数えることができないほどです。けれどもこの要は一だけです。』と記されています。この一節を岡本一抱は医学切要指南の中で引用し「後人による諸説の矛盾は徒に複雑なる枝葉の論に走ったことによるもので、語句や見方の違いに惑わされることなく、その中に覆在する真理を読み取り探究すべきであり、上古の聖人の教えし原理は不変で一つ。」と門弟に説いています。四千年の昔より発しし先哲の教えが奈良時代に仏教とともに倭国へ伝わり、いくつもの時を経て元禄太平の世で江戸文化とともに大きく発展し、鍼灸医術の奥儀として明治・大正から昭和へと受け継がれ、そして日本の伝統医療として現代に生きています。

※上記『これを数えて十と・・・』が記載されている素問・陰陽離合論篇では、文頭に「陰陽者」の漢文が入りその意は「天地陰陽の範囲は、その範囲を極限まで推し広げてゆけば無限の数まで至る。しかし全体としての考えの上では対立と統一という陰陽の原理の外にでることはない。」となる。

陰と陽の関係・・・・一般的に「陰」(暗く冷たい)が悪で、「陽」(明るく暖かい)が良いというイメージがあります。これはたいへんなあやまりで、陽は陰を待って初めて陽であり、また陽があってこそ陰も生きます。ところが陽はわかりやすく陰はわかりにくい。変化においても、陽は発動し分化する力を持ち変化しやすく、陰は統一し含蓄する力を有していますので変化しにくいのです。人体においては、意志・感覚や行動に伴う精力消費は陽の作用であり、五臓の栄養補給や精力蓄積は陰の作用です。つまりその働きにおいても陽の方が特徴も欠陥も認識しやすく、陰の方は認識しにくいのです。そこでその陰陽を正しく活用し発展させるのに必要なのが「中の理法」(中庸=折中し進歩させる)です。この自然界の陰陽の原理をはっきり意識し会得することが「鍼灸医術」を学び治療効果を高める上でとても大切です。「経絡治療の祖」柳谷素霊氏はその著書の中で「どんな治療でも自然法則を無視して成功し得ないことは幾多の挙例を示すことができる。どんな理論、学理に立脚するにしてもこの自然法則の理に反した方法では決して病気を治癒することはできない。」と述べ、天地万物に通じる生成化育の法則を理論的にも具体的にも把握し理解することの重要性を説いています。黄帝内経にも「その要を知るときは一言にして終わり、その要を知らなければ流散して窮まりがありません。」と記され、自然現象や物の道理の体得を促しています。この自然の陰陽関係がわからなければ、人体の虚実(陰陽)も五臓の絡み(相生相剋)の機序も理解しがたく、その治療は暗闇を歩くがごとくになってしまいます。

三焦・・・・三焦は東洋医学においてとても難解なものであり、先達は色々その解釈に苦労しました。難経三十八難に「三焦は元気の別使、諸気を主持し、名有りて形無し、その経手少陽に属し、外府という」とあり、三十一難に「三焦は水穀の道路、気の終始する処」とあります。これだけでは何のことか分りません。三谷公器は「上焦は胸管、中焦は膵臓、下焦は乳び管なり」と考えました。この考えに賛同した沢田流開祖沢田健氏は「三焦というのは、乳び管と小腸と心臓の関係をいい、ここがとどこほると血の道などという病気(更年期障害など)が起こるのです。」とし、原気の治療穴に三焦経の原穴左陽池穴と膻中・中脘・関元・気海穴を使いました。この沢田健氏の治療について柳谷素霊氏は著書「鍼灸医術の門」の中で解説し、「原気をつけるに、先天の気の虚実が後天の飲食精微に影響し気血を虚実せしめ、これが為に原気に強弱を生じている。原気の別使たる三焦もこれが為に作用に盛衰を示し、身体も異常をきたすのは理の当然である。これを治するに、君火に直接せず、相火たる三焦をねらうは、何と治療学的に妙手なり。」と賛美しています。

※ 乳び管 : 消化された脂肪は小腸に入りリンパ系の乳び管から吸収される。お腹の中心を通る任脈の下層に位置する胸管と乳び槽は重要なリンパ系器官であり、腸リンパ節で大腸とパイエル板で小腸と繋がる。任脈の募穴及び三焦経の原穴は、免疫系を構成するリンパ器官の働きを助ける。

腎間の動気・・・・「この陽気は正常であればただ水を温める程度のことで、これを探しても見つけることはできません。これが発動することによっ含蔵されている陽気があったのだということがわかります。腎水は冷水ではありません。水中に一陽を含んでいるため自然に温暖です。この温暖を生気の原とし動くことによってこれがわかるため、腎間の動気といいます。腎間の陽気が堅固であれば三焦も堅固で邪がこれを犯すことはできません。諸邪が病を起こすのは腎間の陽気が堅固でないためです。これを名付けて『守邪の神』といいます。」(岡本一抱)また、江戸時代中期に広岡蘇仙によって著された難経鉄鑑では「難経」の新たな解釈となる「腎間三焦の陽気を中心とした『一団の元気』の状態をうかがい知る方法を解いた経典」であることが明らかにされました。明治になり、この腎間の動気と三焦を中心とした日本独自の「身体観」を貫いた書物「難経鉄鑑」を絶賛していたのが「鍼灸の巨人」 澤田健氏です。「書物は死物なり、死物の古典を以て生ける人体を読むべし。」「後世の愚人は目耳を驚かすのみ、智者は過ち、愚者は覚らず。ただ古聖賢の教えを信ずるにあり。」などの言葉を残されています。沢田先生は「術は東洋で取り、理論は西洋を取る。」というようなことを極端に嫌われ、度々お弟子さんたちを叱ったそうです。これは現代医学を否定するものではなく「まず一度古典を信じて病体に応用し、活物の人体を教科書にして生ける人体を読め。東洋医学を解するには東洋理論(陰陽五行)を以てせよ。」という生涯一貫していた信念によるものです。(大きく分類すると、日本伝統の鍼灸と中医学の鍼灸と現代医学的な鍼灸とに分けられます。現在、国家試験において東洋臨床理論などは中医学の理論で出題されております。発生原点は同じである日本の伝統鍼灸の理論と中医学の理論なのですが、証の考え方や語句においてもでもかなり意味合いやニアンスが異なります。また日本伝統の鍼灸にも色々な流派があるので、ライセンスを取得後、鍼灸を学ぶ環境が複雑で若者の頭の中に混乱が生じているように感じます。これは学ぶ側が一度、各理論を整理し意味していることの違いを理解し、自分が会得しようとするものを見失わないことが肝要であると思います。)

 

鍼灸は技術力・・・・鍼術について江戸時代の書「鍼灸重宝記」に「宇宙の太極が陰陽を生じ、陰陽が五行を生じ、それにより千変万化を生じたのである。これは即ち虚無の状態から宇宙の中に複雑極まる現状の如き状態を生じたというのである。この理より、鍼は単なる金属で、虚無、細少無心のものであるが、これが病気を治すために千変万化の働きをなすのは鍼者がその術を会得して、自由自在に病の適在適所に合致する妙技によりて活用されることを言う。」と記されています。そして、「この力は各自が自ら潜在的に有するもので、人から教えられるものではなく、自ら会得するもの」と述べられています。柳谷素霊氏も「鍼灸は技術である。技術を離れた鍼灸は、既に生命を失った鍼灸であり、百錬自得した手指の感覚で確保した生きた真正穴に、補法瀉法や響きを重視した技術を施すことにより、生体は千変万化する。」と述べています。名人の言葉は、妙を得ていて含蓄があり、なんと素晴らしいことか。先達は技術の稽古になみなみならぬ修練を積みました。近代までは徒弟制度の世界であり、その昔、鍼医は十数年を修業にかけ「稽古で術を練り腕を磨き、見立てをして経をたどり経の感ずるところに刺すのが鍼の道だ。」と言われていました。鍼灸は補瀉の術であると柳谷素霊氏は言います。そして、「その術をもって人間の全生機を興起し、原気を興起し、病的なるものを減衰し、健康体たらしむのが目的である。」と述べています。

※「補」とは、細胞組織の自然に有する生命力の積極的自我顕現化を目的とした手技であり、正気(生活体伸張の源泉、エネルギー)を興起生長させることである。正気の補益充実。

※「瀉」とは、細胞組織の生命力自我顕現化遂行の障碍となる機構を解消させる作用を目的とした手技である。邪(瘀血、悪血液、自家中毒、異物、鬱積、旺気)の勢力を減衰収蔵せしめることである。邪の排除。

※ 鍼技術の稽古・・・硬物通し、浮物通し、生物通しなどを行う。現在は工業技術の発展により針先精度も向上し、誰でも簡単にほぼ無痛に刺鍼できるようになったため刺鍼技術についてはあまり重要視されていない。これにより鍼灸師の「術」に対する意識も大幅に低下している。「ただ効率よく刺せばよい。」とか、「勝手に体が反応し補瀉する。」などという輩が多くなる。そのような考えでは「気の存在」は感じられず、鍼灸は後世に繋がらないであろう。柳谷素霊氏は言う。「鍼や灸を器械的刺激、温熱的刺激療法たと片付けている鍼の味、灸の味の分からぬ手合いに話しても初まらぬ。行鍼施灸は芸術だ。道楽心がなければ出来ない業だ。面白いではないか一本の鍼、一撮の艾で万病を治し得るならば、愉快ではないか。鍼灸をして万薬の作用を起こさせるとしたなら、やりがいのある仕事ではないか。」と。

百錬自得の道・・・はじめてから3年はほぼ毎日短時間でも集中して自分に刺し脈の変化を診なければ感覚的な向上はできないであろう。また、刺鍼技術や刺手・押手の型を安定させるには、撚鍼法で年間1万回以上の練習を要する。(1日28回以上)

 

長い歴史がある日本鍼灸の奥深さ厳しさのほんの一端をご紹介いたしました。

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体調不良の原因である気の流れの不調は、外呼吸(肺呼吸)及び内呼吸(組織細胞呼吸)の不活性化によります。若く体力のある方は「胃の気」の流れを円滑にすることにより改善いたします。

体力の低下が認められる方

◎ 根元の治療(極度の心身疲労のある方、更年期の方、体力低下の著しい方、慢性病の方、健康年齢を高めたい方)

① 体質・年齢・生活などを考慮し切診を中心に診断する。
② 四肢と頭部の要穴、腹部募穴の治療で気血の流れを疎通させ腎脾肝三焦を補う。
③ 肩背腰部に残る硬結を背部兪穴等で緩和させる。

※ 根元治療の②過程で気が巡り血が動きだすと中脉がしっかりし、心身の陰陽平衡と腎間動気の高まりで体表に陽気が満ち、体が温まり皮膚や髪質も良化します。(全てが和緩し光沢する)
※ 美容鍼について・・・・人体の生理で顔面ほど末梢神経の集中しているところはなく、全身の神経系統の末端部分が全部顔に集っています。全身の生理状況はことごとく顔面皮膚に報告されて皮膚症状としてあらわますので、頭や顔のツボに軽い刺激を与え「根元治療」で臓腑を調え丹田の一気を高めると、顔の肌の状態も柔らかく艶ややかになり浮腫みも軽減いたします。(皮膚に症状がある方は、肺経・大腸経と腎経・肝経・脾経との状態を丹念に確認し対処いたします。)

 

◎ 痛みを改善する治療(関節の退行変性及び外傷が原因の疾患に対する治療)

生体に備わる反射的な体の防衛反応を利用し、不調の原因となっている硬結部分に対し、軽微な人為的刺激を直接または間接的に与えることにより患部周辺を柔軟にさせ、動作時の痛みや可動域の改善をいたします。

 
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・ 完全予約制

03-6459-5314

 

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